7月23日

乳酸が溜まる、とは?

 

 

よくトレーニング中に

「やばい、乳酸でパンパンだわ」

なんてワードが飛び交うことがあると思います。

 

 

乳酸は、疲労の原因なのか・・・

実際は、少し違うようです。

 

トレーニングで消費するエネルギーについて、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが・・・

 

細胞の中にある、

ATP(アデノシンミリン酸)という物質が分解される上でエネルギーが生み出されます。

 

このATPが足りなくなると、炭水化物の糖質がブドウ糖に分解されて、ATPとして補給されるイメージです。

 

そして、このブドウ糖も足りなくなった時に、筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンという糖の一種がブドウ糖の代わりになり、分解されてATPになってくれるそうです。

 

簡単にまとめると、身体を動かすためのATPが足りなくなると、炭水化物やグリコーゲンから補給されてATPが作られ、身体を動かすことができる、という仕組みになります。

 

 

この過程で、同時に乳酸が発生していると言われています。

 

エネルギー源の、糖と脂肪のうち、運動強度が上がり、糖をたくさん使用するようになると、乳酸もたくさん発生していることになる、という訳です。

 

 

昔は、乳酸が疲労の根元という言われ方をしていましたが、今は研究などで

 

筋肉の疲労に関係するのはリン酸

 

という見方をされるようになってきているそうです。

 

筋肉を動かすのに必要なカルシウムが、リン酸と結合して使われるので、結果として身体が動かしにくく感じられるようです。

 

乳酸は、筋肉からカルシウムが漏れてしまうのを防ぐ働きもあるそうで、疲労を起こすどころか、疲労を防ぐ物質であるとも言えるようです。

(私も全然知らなかったです)

 

 

結論としては・・・

 

疲労の原因は糖分不足で、乳酸が溜まるからではないようです。

 

これからは、

「あ〜、乳酸で足がパンパンだわ」

 

ではなく、

 

「あ〜、糖不足でパンパンだわ〜」

 

ということになるのでしょうか・・・

 

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