乳酸が溜まる、とは?
よくトレーニング中に
「やばい、乳酸でパンパンだわ」
なんてワードが飛び交うことがあると思います。
乳酸は、疲労の原因なのか・・・
実際は、少し違うようです。
トレーニングで消費するエネルギーについて、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
細胞の中にある、
ATP(アデノシンミリン酸)という物質が分解される上でエネルギーが生み出されます。
このATPが足りなくなると、炭水化物の糖質がブドウ糖に分解されて、ATPとして補給されるイメージです。
そして、このブドウ糖も足りなくなった時に、筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンという糖の一種がブドウ糖の代わりになり、分解されてATPになってくれるそうです。
簡単にまとめると、身体を動かすためのATPが足りなくなると、炭水化物やグリコーゲンから補給されてATPが作られ、身体を動かすことができる、という仕組みになります。
この過程で、同時に乳酸が発生していると言われています。
エネルギー源の、糖と脂肪のうち、運動強度が上がり、糖をたくさん使用するようになると、乳酸もたくさん発生していることになる、という訳です。
昔は、乳酸が疲労の根元という言われ方をしていましたが、今は研究などで
筋肉の疲労に関係するのはリン酸
という見方をされるようになってきているそうです。
筋肉を動かすのに必要なカルシウムが、リン酸と結合して使われるので、結果として身体が動かしにくく感じられるようです。
乳酸は、筋肉からカルシウムが漏れてしまうのを防ぐ働きもあるそうで、疲労を起こすどころか、疲労を防ぐ物質であるとも言えるようです。
(私も全然知らなかったです)
結論としては・・・
疲労の原因は糖分不足で、乳酸が溜まるからではないようです。
これからは、
「あ〜、乳酸で足がパンパンだわ」
ではなく、
「あ〜、糖不足でパンパンだわ〜」
ということになるのでしょうか・・・