GKグローブの大切さを感じる
私はGKコーチのスタンスとして
GKグローブをつけないGKコーチを貫いてきました。
選手にボールを投げるトレーニングでは、指先の感覚が素手の方が、より正確にボールを狙った軌道、場所に投げることが出来るからです。
また、GKコーチは(無理に)グローブをつけなくても、使う場面はないのかなと。
デモンストレーションをする時は、グローブがなくても出来ますし、シュートを受けたり、ゲームに入る時につければ事足りると思っていました。
また、GK出身者の自分で言うのもおかしいかもしれませんが・・・
GKって、(良い意味で)ちょっと変わり者だったり、 ドMが人種的に多いように思います。
冷静に考えれば、そりゃそうですよね。
今でこそ人工芝のグラウンドが増えてきてますが、トレーニングはキツく、土のグラウンドでは特に痛い、そして「もう1本!もっとシュート打ってくれ!」と要求していくポジションな訳ですから・・・
そんか理由もあってか、GKって「GK独自の世界(仲間意識?)」を作り上げ、『GKはこうあるべき!』みたいな固定観念に縛られてしまうこともあります。
自分自身に対して、「GKもフィールドプレーヤーの一員なんだ、GKも『ゴールプレーヤー(GP)』なんだ」と言い聞かせるためにも、グローブをつけなかったりします。
そうすることで、よりFPの感覚に近いGPである、育てるという意識を持ってきました。
しかし・・・
TYキーパー塾をスタートさせて
久しぶりにジュニア年代のGK指導をさせてもらい、本当に反省しました。
やっぱり、スクール生って良い所も、悪い所もコーチのことをよく見ていて・・・
うちのスクール生がGKグローブを着けずにプレーしたり、なかなかグローブを着けないんですw(マジか〜!笑)
特に、育成年代の選手たちは
キャッチングの技術も未熟で
ボールを掴んだり、弾くときにしっかりと手の形を作ってボールを掴むことが出来なかったり、狙った指でボールを弾いてコースを変えることが難しいです。
そんな時にGKグローブは、そういったハンドリングを助けてくれますし、怪我のリスクを回避してくれます。
また、GKグローブって、
私が子どもの時もそうでしたが、GKの憧れのアイテムの1つなんですよね。
なので、GKコーチが良いGKグローブを着けていることって、とても大切なんだなと子ども達に教えられました。
素手でシュートを受けて、ちょっと突き指した時に
「ほら、GKグローブの大切さがわかったでしょ?」
「さぁここからはグローブを着けてプレーしよう!」
「とみコーチも、グローブ着けるよ」
と、子ども達に声をかけるようにしています。
素手でボールを掴むのは
手、指のキャッチの感覚を養うためにとても有効で、個人的にはどんどん素手でキャッチ練習、ディフレクトの練習を行って欲しい所ですが・・・
同時に
「道具の大切さ」
道具が自分を守ってくれる
自分のプレーを向上させてくれるという
「道具に感謝する気持ち」
も育んでいきたいと思います!